真庭市蒜山のジャージー乳牛の特徴
真庭市蒜山はジャージー牛生産日本一の地
岡山県に住んでいても、ほとんどの方が知らない牛についての情報があります。それは、岡山県の北に位置する真庭市は、ジャージー牛生産日本一の地域であるということ。
そもそも、「ジャージー牛」について知らない方や、知っていてもほかの牛となにがちがうのかわからないという方も多いはず。乳牛にはホルスタイン種、ジャージー種のほか、ガンジー種やブラウンスイス種などさまざまな種類がありますが、日本で飼育されている乳牛のほとんどがホルスタイン種のみとなっているためです。
本日はジャージー乳牛の特徴のほか、知っておきたい味や栄養素のちがいなどについて、生産量一位をほこる岡山県から発信いたします。
普段飲んでいる牛乳にも「種類」がある!
スーパーやコンビニで売られている牛乳には、大抵商品名がついていますよね。メジャーなものだとmeijiの「おいしい牛乳」や、メーカーの名前をそのまま使った「森永牛乳」「雪印牛乳」などなど。
ほかにも低脂肪であることや生産地についてふれている牛乳もありますが、購入側からすると、どれもおなじ「牛乳」というくくりで見てしまいがちです。
もちろん生産地や成分などはちがいますが、一般的な牛乳というと、ほとんどが「ホルスタイン種乳牛」の牛乳になります。
日本で流通している牛乳の約99%は「ホルスタイン種」
大手メーカーの牛乳や低価格な牛乳を手にとれば、自然とそれらはホルスタイン種の牛乳となります。どうしてさまざまな種類の乳牛がいるにも関わらず、牛乳=ホルスタイン種という図ができあがっているのでしょうか?
ホルスタイン乳牛は体が大きいという特徴をもっており、他乳牛と比べて多くのミルクを生産します。体格がいいということは食べられる肉量も自然と多くなるため、酪農家にとってホルスタイン種はメリットが多いのです。
「じゃあ、ホルスタイン以外の牛乳は流通していないの?」と諦めないでください。ホルスタイン種以外の牛乳が飲みたい方は、ぜひ最寄のスーパーでジャージー牛乳と記載があるものを探しましょう!
真庭市がほこる「ジャージー種」
注目すべきは、パッケージに「ジャージー」と書いてあるかどうかのみです。販売されている牛乳には成分無調整、加工乳、乳飲料、生乳○○%使用などのさまざまな項目が記載されていますが、飼育種に関しては全く関係ありません。
ジャージー牛乳、ジャージー乳などの表記があるタイプが、99%を占めるホルスタイン種とことなる、ジャージー種から摂れた珍しい牛乳です!
飲んだことのない牛乳が飲みたい!という方は、ぜひ一度試してみてください。
ジャージー牛の特徴について
みなさんは牛といえば、白と黒の大きな牛を思い浮かべると思います。実は全ての牛が白と黒の模様というわけではありません。ジャージー牛は全体的に茶色い姿をしているので、牛=白黒というイメージがある方が初めてジャージー牛を見ると、「これが牛?」と驚かれる方もいらっしゃいます。
もちろん見た目だけでなく、ジャージー牛にはホルスタインにはない、さまざまな特徴があります。
生産量が少ない希少な「ゴールデンミルク」
ジャージー種は、ホルスタインと比べてとても体の小さな牛です。ホルスタイン種の平均体重が650kgもあるのにくらべ、ジャージー種は約400kg程度。1.5倍以上もの体格差があるため、もちろん採れるミルクも少なくなります。
ジャージー乳牛からとれるミルクは、ほんのりと黄みがかっているのが特徴。金色のミルクは「ゴールデンミルク」と呼ばれ、重宝されています。
一口飲んだらわかる、濃厚なコク!
ジャージー種のミルクはホルスタイン種と比べ、乳脂肪分・乳たんぱく質・無脂乳固形分の数値が優れているのが特徴です。3種類の成分値が高いミルクは味が濃く感じ、深いコクがあるため、強い旨みや甘みを感じます。
健康維持に役立つ高い栄養価
うっすらと金色を帯びているミルクには、理由があります。ジャージー牛の脂肪はニンジンで知られるβ-カロチンによって黄色くなるため、乳脂肪分が多く含まれているジャージーミルクも金色に輝きます。
β-カロテンは、がん予防や美容のためのアンチエイジングとして注目を集めている栄養素のひとつ。おいしい牛乳に栄養素がたっぷりと含まれているのであれば、毎日続けられる健康維持のひとつになりそうですね。
蒜山のジャージー乳牛で新発見を!
今までジャージー牛を知らなかったという方でも、ジャージー乳牛について深く知れたのではないでしょうか。同じ牛乳と言っても、乳牛がちがうだけでクリーミーさや甘さはまったくことなります。
一度も飲んだことがないという方は、ぜひ一度ジャージーミルクを体験してみてください。きっと、牛に対する意識が変わりますよ。
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