9月28日開催のシンポジウムの様子
ヨーグルトの研究集会で知った“菌”のパワー
私たちが普段口にしているものの中には、たくさんの発酵食品が存在します。ヨーグルトはもちろん、わかりやすいものなら納豆やチーズ。よく食べるものであればパンや味噌なども発酵食品です。
真庭市で開催されたワークショップ(研究集会)では、実際にさまざまな種類のヨーグルトを口にしながら、参加者の方々に向けて「菌」についての講演をおこなっていただきました。
カップヨーグルト研究会の向井智香氏がお題形式でヨーグルトを語る!
今回のワークショップでは、お題形式でわかりやすくヨーグルトの情報を説明していただきました。例えば意外と知られていませんが、ヨーグルトの菌にはさまざまな種類があることをご存じですか?
よくテレビCMなどで聞く乳酸菌といえば、やはり「ビフィズス菌」でしょうか。このビフィズス菌にも日本人のおなかになじみやすいビフィズス菌SP株、花粉症の予防効果があるとされるビフィズス菌BB536など、多くの種類が存在しています。
ヨーグルトを作る過程で乳を凝固させるために必要な乳酸菌ですが、各メーカーでは成分を安定させるため、独自の食感を生み出すためなど、試行錯誤の上に選出されたものを厳選して配合しています。
実際に「菌」がちがうだけでヨーグルトにどのような差がでるのか、参加者の方々に食べ比べによって比較してもらいました。
一口でわかる!乳酸菌がもたらす力
今回は小分けされたカップに、それぞれ異なる乳酸菌が配合されたヨーグルトを入れて、実際に食べてもらいました。原材料にはほとんど差がないのにも関わらず、乳酸菌の種類がちがうだけでもヨーグルトの粘り気、食感、味に大きく差がうまれることに驚き!
普段なにげなく口にしているヨーグルトたちは、選びぬかれた乳酸菌を使って試行錯誤の上につくられていることがわかりますね。
不思議なことに、菌がちがうと香りも異なります。やさしい香りのもの、キレのある酸味を感じるものなど、乳酸菌によってヨーグルトのにおいも全く異なるものになりました。
味も、香りも、食感も。五感全てでヨーグルトを味わい尽くすことで見えてきた「菌の力」を学んだ、実のあるヨーグルト研究集会となりました。
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