ヨーグルトサミットを通じたSDGsへの取り組み
岡山県真庭市は「 自治体SDGsモデル事業 」選定都市です
みなさんは、SDGsという言葉を耳にしたことがありますか?SDGsとはSustainable Development Goalsの略称で、「持続可能な開発目標」という意味をもちます。
まだまだ認知度の低い言葉ではありますが、2019年には国連にて進捗状況を発表したり、テレビドラマのワンシーンでSDGsの言葉が使われるようになるなど、SDGsという言葉が私たちの生活に溶け込みだしています。
日本だけでなく地球全体の未来を守るために私たちができる項目を17つ掲げ、温暖化対策、循環型エネルギーの利用などを推進。2019年9月に岡山県真庭市で開催された海の市・山の市の食イベントでも、SDGsに関わる取り組みを行いました。
今回の記事では、大型イベントを通じてどのような実際にSDGsの取り組みをどのように行ったのかを紹介していきます。
レジ袋0の大型イベントを目指して
海の市・山の市&ヨーグルトサミットは来場者数が41,000人を超える、大きなイベントとなりました。真庭市の人口は約45,000人となりますので、ほぼ市人口全員がイベントに来場いただいたことになります。(もちろん、県外からお越しいただいた方もたくさんいらっしゃいます!)
SDGsの13つ目の項目には、「気候変動に具体的な対策を」といものがあります。つまり、現在世界各国で取り上げられている大きな問題である地球温暖化に対する対策を推進していきましょう、というものです。
真庭市が今回の大型イベントの中で取り組んだ内容は、「会場内のレジ袋数0チャレンジ」というものでした。
事前に「レジ袋0チャレンジ」を大々的に告知していたため、マイバックを持参してくれている来場者の姿が多く見られました。
また、取り組みを知らなかったという方の中でも、イベントをきっかけに、マイバックを購入したという方の姿も!マイバックがあればイベントが終わったあとも使い続けられるので、持続的に温暖化への対策に取り組むことができます。
例えば41,000人の来場者が全員3枚のレジ袋を受け取ったとすると、廃棄されるだけのレジ袋の総数は123,000枚にもおよびます。たった1日のイベントで、です。
環境省の発表によるとレジ袋1枚につきCO2を61g減らすことができますので、会場内のレジ袋を0にすることで、なんと約7,5tものCO2の削減が可能になります。
とあるブースでは、レジ袋を有料販売。現在でも一部のスーパーではレジ袋の有料販売を行っていますが、50円の高値で販売しているお店は類を見ないのではないでしょうか。
もちろんレジ袋で儲けようという意図は一切ありません。例えば何枚もレジ袋を使用するのではなく、1枚のレジ袋を繰り返し利用する。商品を1枚のレジ袋の中に可能な限り詰め込むなど、できるだけレジ袋の使用を抑えてもらうための真庭市の新しい試みなのです。
ヨーグルトサミットでも「マイスプーン」持参を促進
海の市・山の市のレジ袋0チャレンジのほか、第2回ヨーグルトサミットin真庭では「使い捨てスプーン0チャレンジ」も行いました。可能な限り廃棄されるだけのスプーンをなくそうという試みです。
事前告知のチラシを見て、「マイスプーンを持ってきました!」という方も。また、真庭市の地鶏屋台のお店“ゆ鶏屋”さんによる、自分だけのヨーグルト専用スプーン作りに参加する方の姿も多く見られました。
自分の手で丹念に作ったスプーンであれば、愛着も沸くはず。イベントが終わっても、自然とながく使いたくなる一品になります。
何でも安く揃う、便利な時代になりました。しかし便利さや時間と引き換えに代償を払っているのは、私たちではなく地球ではないでしょうか。ヨーグルトサミットを通じて、使い捨てに頼るのではなく、ひとつのものを大事に使うことの大切さが少しでもお伝えできていれば幸いです。
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