9月28日開催のシンポジウムの様子 2
発酵食品を広めるために
前回の記事でお伝えしたように、ヨーグルトをはじめとする「発酵食品」には、たくさんの魅力が詰まっています。
発酵により香りが高まったり、栄養価がアップしたりと、発酵の効能には目を見張るものがあります。
主に学生さん向けに開催された9月28日のワークショップでは、現代の若者に今よりももっと発酵食品を手に取ってもらうために、自分自身で実際に商品名などをお題形式で考える場を設けました。
実際に「手に取ってもらう」ための商品名
普段わたしたちがスーパーやコンビニエンストアで購入している商品には、商品名がつけられています。どれだけいい性能、効能のある商品でも、手に取ってもらえなければ意味がありません。
例えば牛乳ひとつとっても、単なる「牛乳」として販売されているものと、「おいしい牛乳」と名付けられているものを比べたとき、おいしいと書かれているパッケージを手に取りませんか?
おいしい商品を作ったのであれば、どういった言葉をセレクトして買い手に魅力を伝えるかが大切になります。発酵食品の魅力を伝えるために、どんな商品にどんなアピールポイントを選ぶか、参加者の皆さまと一緒になって考えてみました。
商品の魅力をアピール
まずは発酵食品を選んでから、その商品の魅力をアピールします。商品のおいしさを伝えるのであれば、率直に「おいしい」というキーワードをつけるだけでもいいですね。
多く選ばれていたのは、「幸せな」というキーワード。発酵食品の味にふれるのではなく、食べた瞬間、食べたあとの余韻の幸せな時間を彷彿とさせるようなキーワードですね。
各グループでそれぞれ考えながら、発酵食品ならではの魅力を最大限アピールできるようなキーワードを選びました。
商品独自のメリットの伝え方
実際に食べてみないと解らないのが、味や食感、香りなど。ヨーグルトに「なめらか」「まろやか」などと付けると、購入する前から食感を想像することができます。
さらにオリゴ糖や体にいい乳酸菌などを配合している商品は、名前に「やさしい」とつけると効果的です。健康を促進する食品であること、お腹にやさしい成分が入っていることが一つのキーワードで伝わります。
参加者の皆さまで商品独自のメリットをキーワードに込めることの大切さを話し合いながら、思い思いのキーワードカードを選ぶ姿が印象的でした。
真庭市の発酵食品を広める運動を
私たちが日ごろ食べているヨーグルトなどの発酵食品。酪農が盛んな真庭市では、栄養豊富で多種多様なヨーグルトが販売されています。真庭市の酪農、発酵食品を広めるためにも、今回おこなったキーワード選定のような会を定期的に開催することが大切であると感じました。
普段は商品を買うだけでも、買い手の目線に立つことによって見えてくるものがあります。
みなさんも食品を手にするとき、売り手がどのようなメッセージを込めて商品名を名付けているのか気にしながら購入すると、商品のちがった魅力を発見できるかもしれません。
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