乳しぼり&ミルクやり体験
普段はできない「プチ酪農体験」
第2回全国ヨーグルトサミットin真庭では、ヨーグルトの販売だけでなく、来場者に楽しんでもらうためのイベントを開催しました。
今回は、その中でもお子さまに人気が高かった乳しぼり体験と、子牛へのミルクやりについて紹介します。
酪農の大切さがわかる乳しぼりを体験
普段わたしたちが口にする牛乳は、受乳(じゅにゅう)、清浄、均質化、殺菌、充填、そして最後に品質検査と、さまざまな工程を経たものです。スーパーで売っている牛乳しか見たことのない小さなお子さまからすると、牛乳が動物からとれるということも知らないかもしれませんね。
乳しぼり体験をすることで、牛乳を製造することの大変さ、生き物から与えられる食べ物を大切にする心が学べます。上手にしぼるのにはちょっとしたコツが必要!子供たちは試行錯誤しながら上手にしぼり、「やった!」「すごい!」と驚きの声をあげていました。
蒜山が誇るジャージー牛
岡山県に住んでいる方だと、牛乳販売のスペースに「蒜山ジャージー牛乳」が並んでいる姿は見慣れている光景ではないでしょうか。第2回全国ヨーグルトサミットが開催された蒜山では、古くからジャージー乳牛の酪農が盛んな地域で全国的に有名です。
ジャージー種の雌牛は一般的なホルスタイン種と比べて体が小さく、体重は400kgほどしかありません。ホルスタイン乳牛は650kgが標準値であることと比較すると、かなり小さいことがわかります。もちろん体が小さいため、とれる乳の量も少なく、産出乳量はたったの2/3ほど!
普段はなかなか知る機会のない酪農を実際に「体験」してみることで、ジャージー牛乳のおいしさを再確認してもらえる素敵な体験になったのではないでしょうか。
かわいさにメロメロ!子牛へのミルクやり体験
続いては、申し込み数が圧倒的に多かった子牛へのミルクやり体験の紹介です!生まれたばかりの子牛に専用の器具を使ってミルクをあげる体験なのですが、この子牛たちがなんとかわいらしいこと。小さな体ですが意外と吸う力が強く、油断するとミルクごと持っていかれそうになってしまいます。
ミルクを近づけると、一生懸命に吸い付く姿に子どもたちだけでなく、見ている親も感動!思わず写真を何枚も撮ってしまった……という方も多かったのではないでしょうか。
小さな子牛たちがお乳を搾れるまで大きく育つには、なんと生後2年ほどの時間を要します。お乳がとれるようになるまで、酪農家はしっかりと成長を見守り、健やかに育てているのです。
酪農体験で「乳製品」をもっと身近に
乳しぼりや子牛へのミルクやりなど、ちょっとした体験であっても酪農に実際に触れてみることは大切です。ヨーグルトだけでなく、牛乳、チーズ、生クリームなど、身近に乳製品はあふれている中、どれだけの時間をかけて製造されているかはほとんど知られていません。
もちろん体験をしたからといって乳製品の全てがわかるわけではありませんが、ほんの少し触れるだけでも食への興味が沸いてくるはずです。真庭市では今後もさまざまな催しや企画を通じて、地域住民の方々だけでなく全国の方にも酪農のすばらしさを伝えていきたいと考えています。
この記事へのコメントはありません。